海の京都物語 第209話 秦の始皇帝に命じられ不老不死の薬草探しに来て新井崎に流れ着いたはる徐福はんを祀る神社の伝説どすえ|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語、今回で第209話を数えるまでになりましたなあ。丹後半島のあちこちを巡ってきましたが、今日は伊根町の海沿い、新井崎(にいざき)いう岬にお邪魔しますえ。
舟屋の里として知られる伊根町どすけど、実はもうひとつ、遠い中国から渡ってきたはったお方を祀る神社があるんどす。その名も新井崎神社。海を見晴らす岬の先端に、ひっそりと建ってますのや。
⛩️新井崎神社ってどんなお社どす?
新井崎神社は、京都府与謝郡伊根町字新にある神社どす。社伝によりますと、平安時代の998年に創建されたと伝わっており、文禄年間(1593〜1596年)に社が建てられ、1671年に再建、1961年には本殿の修理と上屋の再建が行われたと伝わっています。
境内は伊根の集落から少し離れた海際の岬にあって、海蝕崖の続く海岸段丘の先端に社が佇んではります。鳥居の向こうにすぐ海が広がる景色は、他所ではなかなか見られへん眺めどすなあ。
🌊祀られてはるんは、あの徐福はんどす
この神社に祀られてはるのは、中国・秦の始皇帝に「不老不死の薬草を探してこい」と命じられ、海を渡ってきたと伝わる徐福(じょふく)はんどす。目当ての薬草は「九節の菖蒲」と「黒茎の蓬(からよもぎ)」やったと伝わっておりますのや。
徐福はんは薬草を見つけはったものの、帰る道が閉ざされてしもうて、この新井崎の地に留まらはったと伝わっています。あくまで伝説として語り継がれてきたお話どすけど、地元の方々にとっては大切な言い伝えなんどす。
📚里の暮らしを支えたはった徐福はん
新井崎にとどまった徐福はんは、進んだ知識を携えて、里の人らに医薬や天文、占い、漁業、農耕なんかを教えたはったと伝わっています。おかげで村は豊かになり、徐福はんは里人から慕われるようになったそうどす。
亡くならはったあとは、村を見守る産土神(うぶすながみ)として、この新井崎神社に祀られるようになったと伝わっておりますのや。海を見晴らす岬の上で、今もこの土地を見守ってはるんかもしれませんなあ。
🌿今も残るという、からよもぎ
徐福はんが探し求めたはったという黒茎の蓬(からよもぎ)は、社の近くの新井崎海岸(のろせ海岸)一帯に今も自生していると伝わっています。遥か昔の伝説が、今の景色の中にひっそり息づいているんは、なんや不思議などすなあ。
波の音を聞きながら岬に立つと、遠い異国から流れ着いたはった人の物語に、しばし思いを馳せてしまいますわ。
📍行っ得メモ
・住所:京都府与謝郡伊根町字新(新井崎神社)
・拝観:自由(無料)
・アクセス:京都丹後鉄道「天橋立」駅から丹海バスで約65分「大原口」下車、徒歩約20分/京都縦貫道「与謝天橋立」ICから国道176・178号経由で車約45分
・お問い合わせ:伊根町観光協会 0772-32-0277(9:00〜17:00)
秦の始皇帝の時代から続くという遠い言い伝えが、丹後の小さな岬にひっそり息づいてはるて思うだけで、なんや胸が熱うなりますなあ。海を渡ってきたはった徐福はんの物語に、これからも触れていってほしいて思いますのや。
そんな新井崎の海を眺めながら味わいたいんが、純米大吟醸KYOTO YUTAKA(豊)どす。よう冷やして、薄手のガラスの盃にそっと注ぐと、香り高うてすっきりとした口当たりが広がりますのや。遠い異国から渡ってきたはった徐福はんの物語みたいに、ふわりと軽やかでいて、余韻にはほんのり奥行きのある味わい。海風にあたりながら一献傾けたら、丹後の伝説がぐっと近う感じられますえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 新井崎神社はどこにありますか?
A. 新井崎神社は、京都府与謝郡伊根町字新にあるお社どす。伊根の集落から少し離れた海沿いの岬の先端に建っており、鳥居の向こうにすぐ日本海が広がる景色が見られます。拝観は自由で、料金はかかりまへん。
Q. 徐福伝説とはどんな話どすか?
A. 秦の始皇帝に不老不死の薬草を探すよう命じられた徐福はんが、海を渡って新井崎に流れ着いたという言い伝えどす。求めた薬草を見つけたものの帰る道が閉ざされ、この地に留まって里人に医薬や漁業などを伝えたはったと伝わっています。あくまで伝説であり、史実として確定しているわけではおへん。
Q. 新井崎神社へのアクセスは?
A. 京都丹後鉄道「天橋立」駅から丹海バスで約65分の「大原口」バス停で下車し、そこから徒歩約20分どす。お車の場合は京都縦貫道の「与謝天橋立」ICから国道176号・178号経由で約45分ほどかかります。事前に伊根町観光協会へ確認しはるんも安心どす。
Q. からよもぎとはどんな植物どすか?
A. 徐福はんが不老不死の薬草として探し求めたはったと伝わる、黒茎の蓬(くろくきのよもぎ)と呼ばれる植物どす。新井崎神社近くの新井崎海岸(のろせ海岸)一帯には、今もこのからよもぎが自生していると伝わっており、伝説の名残を今に伝える貴重な植物として大切にされています。
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