海の京都物語 第342話 辛うないのに唐辛子、肉厚でとろっと甘い万願寺とうがらし、綾部の畑で育てた自慢の京野菜どすえ|日本酒YUTAKA(豊)

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 「海の京都物語」も気がつけば342話。京都府北部7市町を巡りながら、まだ知られざる魅力をお届けしてきたこの連載どすが、今日も綾部市からとっておきの話をお持ちしたんどす。

 前回に続いての綾部市どすが、今日取り上げるんは山でも寺社でもなく、畑で育つ京野菜どす。その名も「万願寺甘とう」。見た目はごっつい唐辛子どすが、辛みはいっさいなし。綾部の畑でどないに育てられとるんか、じっくりお話しさせてもらいますえ。

🌶️辛うないのに唐辛子、不思議な京野菜どす

 万願寺甘とうは、辛み成分を持たへん甘味種のとうがらしどす。大きい実やのに果肉は柔ろうて、丸ごと食べられるんが特徴どす。肩のあたりがきゅっとくびれて、ちょっと湾曲した形をしとって、さわやかな甘い香りとほんのり唐辛子らしい香りが同居しとるんどすえ。

 名前の由来になった「万願寺」は、舞鶴市にある地区の名どす。伏見とうがらしが自然に交雑して生まれた在来種をもとに、京都府が「京都万願寺2号」として育成しはったんが始まりどす。

📜平成29年、京都府で初めてのGI登録どす

 万願寺甘とうは平成29年(2017年)6月23日、地理的表示(GI)保護制度の登録番号第37号として登録されはりました。これは京都府の農産物として初めてのGI登録やそうどす。登録生産者団体は全国農業協同組合連合会(JA全農)どす。

 生産地域は綾部市・舞鶴市・福知山市の3市にまたがっとります。「京都の名品」として品質を守られながら、今もこの3市の畑で代々作り続けられとるんどすえ。

🏡綾部市篠田町のハウスで、今日も収穫どす

 綾部市篠田町では、株式会社篠営会さんがハウス2棟で万願寺とうがらしを栽培しとってはります。出荷前の実を一つひとつ丁寧に選別・調製しはる手間のかかった仕事どす。京都府中丹広域振興局の資料にも、その栽培の様子が紹介されとりますえ。

 ほかにも綾部市内には2アール規模で栽培に取り組んではる農家さんもあって、こぢんまりとした畑から京都の名品が生まれとるんは、ちょっと誇らしい気持ちになりますなあ。

 夏の日差しを浴びて艶々と育つ実を見とると、暑さも吹き飛ぶような元気をもらえる気がしますんや。

🔥焼いて良し、揚げて良しの万能選手どす

 肉厚な果肉は、焼いても揚げても炊いても美味しゅうなる万能選手どす。網で丸ごと焼いて醤油をちょいとかけるだけでも、とろっとした甘みが口いっぱいに広がりますんや。

 夏の食卓に一品添えるだけで、京都の夏らしさがぐっと増す。そないな存在どすわ。

📍行っ得メモ

・名称:万願寺甘とう(地理的表示GI保護制度 登録番号第37号/平成29年6月23日登録)
・生産地域:京都府綾部市・舞鶴市・福知山市
・綾部市内の栽培地:篠田町(株式会社篠営会ほか)
・特徴:辛み成分なし/肉厚で丸ごと食べられる/肩部がくびれた独特の果形

 たかが唐辛子、されど万願寺甘とう。辛さやのうて甘みと香りで勝負するこの京野菜に、綾部の土と人の丁寧な仕事がぎゅっと詰まっとるんを知って、うちはますます綾部の食に惚れ込んでしもたんどす。

 万願寺甘とうを素焼きにして軽う塩を振ったひと皿には、冷やした純米大吟醸YUTAKAをガラスの酒器でキリッと合わせるのが、うちのおすすめどす。とろりとした甘みと、YUTAKAの涼やかな吟醸香が重なって、夏の晩酌がひときわ贅沢なひとときに変わりますんやで。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 万願寺甘とうってどんな野菜どす?
A. 万願寺甘とうは、辛み成分を持たへん甘味種のとうがらしどす。大きい実やのに果肉は柔ろうて丸ごと食べられるんが特徴で、肩部がくびれたやや湾曲した果形をしとります。さわやかな甘い香りとほんのり唐辛子らしい香りが楽しめる、京都を代表する京野菜のひとつどすえ。

Q. いつGI登録されはったんどす?
A. 平成29年(2017年)6月23日に、地理的表示(GI)保護制度の登録番号第37号として登録されました。これは京都府の農産物として初めてのGI登録やそうどす。登録生産者団体は全国農業協同組合連合会(JA全農)どす。

Q. 綾部市内ではどこで作られてるんどす?
A. 綾部市篠田町では、株式会社篠営会さんがハウス2棟で栽培しとってはります。ほかにも市内には2アール規模で取り組む農家さんもあり、京都府中丹広域振興局の資料でもその様子が紹介されとります。生産地域全体としては綾部市・舞鶴市・福知山市にまたがっとりますえ。

Q. YUTAKAとの美味しい楽しみ方は?
A. 万願寺甘とうを素焼きにして軽う塩を振ったひと皿に、冷やした純米大吟醸YUTAKAをガラスの酒器で合わせるのがおすすめどす。野菜のとろりとした甘みとYUTAKAの涼やかな吟醸香が重なって、夏の晩酌がひときわ贅沢なひとときに変わりますんやで。

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