海の京都物語 第379話 ほんまに与謝野・岩滝の国道沿いで十五年かけて十五倍に化けた、丹後のあんぱんにほっこりする話どすえ|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語も第379話を迎えましたんどす。前回までは天橋立の内海や古墳、丹後ちりめんの歴史など、与謝野町のええとこをあれこれ巡ってきましたが、今回は国道178号線沿いにぽつんと佇む、ある製菓店の看板商品のお話どす。
与謝野町字男山、天橋立にもほど近いこの一帯に、地元の方はもちろん観光のお客さんからも長いこと愛されとるお菓子があるんどすえ。その名も「もち入り丹後のあんぱん」。小ぶりやのに具だくさんで、気づけば発売当初の十五倍も売れる看板商品に育ったという、ちょっとした出世物語を聞いておくれやす。
🍞国道178号線沿いで生まれた、小ぶりで具だくさんのあんぱん
このあんぱんを看板に掲げとるんは、与謝野町字男山801-4、国道178号線沿いに店を構える「お菓子の館はしだて」どす。記録によりますと2011年度に売り出され、翌2012年の店舗リニューアルを機にぐんと評判が広まったと伝わっとります。
小ぶりながら具をはみ出すほどぎゅうぎゅうに詰め込むんが自慢で、見た目も食べ応えもどこかお饅頭に近いと評判どす。
🫘十勝の小豆とぎゅうひ餅、職人さんの手仕事
中身は十勝産小豆のつぶあんを、もちもちのぎゅうひ餅でくるりと包んだもの。包む工程はすべて職人さんの手作業で、多い日には八百個を超える数を一つひとつ仕上げとるそうどす。
厨房の奥でこしあんの甘い香りが立ちのぼり、湯気の向こうで黙々と手を動かす職人さんの姿が目に浮かぶようどすなあ。
😷コロナ禍を地域に支えられて乗り越えた日々
順調に数を伸ばしとったこのあんぱんも、2020年には新型コロナの影響で販売数が初めて大きく落ち込み、お店の売り上げも急に細ったそうどす。
そんな時期を支えたんは、ほかでもない地域の皆さんの応援やったと伝わっとります。窓の外に広がる景色を眺めながら、常連さんが変わらず暖簾をくぐる様子が目に浮かぶ、しみじみした話どすなあ。
🏅発売当初の十五倍、京都府の「個性派あんぱん」にも選定
地域に支えられて持ち直したあんぱんは、2024年度には年間約八万個を売り上げ、発売当初のおよそ十五倍にまで育ったそうどす。
さらに2025年4月には、京都府広報「KYOTO SIDE」が選ぶ「京都の個性派ご当地あんぱん6選」にも選ばれることが決まったと聞いとります。素朴なお菓子が、府を代表する一品にまで数えられるようになったんは、なんや誇らしい話どすなあ。
📍行っ得メモ
・住所:京都府与謝郡与謝野町字男山801-4(国道178号線沿い)
・電話:0772-46-4500
・営業時間:9:00〜17:00ごろ(最新情報は来店前に要確認)
・運営はアシタ日和山株式会社(日和山観光グループ)、駐車場・トイレも完備どす
小ぶりなあんぱんひとつに、職人さんの手仕事と地域の人情、十五年という時間がぎゅっと詰まっとる思うと、なんや味わい深う感じられますなあ。
そんなもちもちの餡と、純米大吟醸YUTAKAを合わせるんも乙なもんどす。ぎゅうひ餅の優しい甘みには、やや冷やし気味、十二〜十五度ほどに整えたYUTAKAを、ガラスのぐい呑みで少しずつ。吟醸香が餡の甘さをふわりと引き立てて、ひと口ごとに十五年の歩みを噛みしめるような、ほっこりした時間を過ごせますんえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 丹後のあんぱんってどんなお菓子どすか?
A. 十勝産小豆の粒あんを、もちもちのぎゅうひ餅で包んだ、お饅頭に近い食感のあんぱんどす。小ぶりながら具だくさんで、与謝野町の「お菓子の館はしだて」で職人さんが一つずつ手作業で仕上げとります。発売から十五年ほどで人気が大きく育った看板商品どすえ。
Q. お店はどこにあるんどすか?
A. 京都府与謝郡与謝野町字男山801-4、国道178号線沿いに「お菓子の館はしだて」というお店がありますんどす。電話は0772-46-4500、営業時間は9時から17時ごろまでとされとりますが、最新情報は来店前にご確認くださいませ。
Q. いつ頃からあるお菓子どすか?
A. 記録では2011年度に売り出され、翌2012年の店舗リニューアルを機に評判が広まったと伝わっとります。2020年のコロナ禍では販売数が落ち込んだものの、地域の支えで持ち直し、2024年度には発売当初のおよそ十五倍まで売り上げを伸ばしたそうどす。
Q. YUTAKAとはどう楽しんだらよろしいか?
A. もちもちのぎゅうひ餅と小豆の甘みには、やや冷やし気味、十二〜十五度ほどに整えた純米大吟醸YUTAKAがよう合いますんえ。ガラスのぐい呑みで少しずつ口に運べば、吟醸香と餡の甘さがふんわり重なって、ほっこりした時間を過ごせますえ。
京都 丹後