海の京都物語 第385話 福知山と河守(こうもり)を結んだ幻の私鉄・北丹鉄道、丹後へ続く夢を乗せてひた走ってたんどす|日本酒YUTAKA(豊)

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 福知山城や福知山踊り、由良川の舟運など、福知山のいろんな表情を一緒にたどってきたこの「海の京都物語」どすが、今日はちょっと目先を変えて、もう地図からは消えてしもた、幻の鉄道のお話をさせとくれやす。

 その名も北丹鉄道。大正12年(1923年)に福知山と河守(こうもり)の間、わずか12.4キロを走り出した小さな私鉄どす。今はもう跡形もあらしまへんけど、この鉄路が見てきた景色と、その後に託された夢のお話、知ってもらえたら嬉しいどす。

🚂大正12年、幻の私鉄・北丹鉄道が走り出したんどす

 北丹鉄道は1923年(大正12年)9月に開業した私鉄で、軌間1067ミリの小さな線路を使い、福知山と河守の間、約12.4キロを結んでたんどす。

 ほんまは福知山から宮津まで鉄路を延ばす計画やったんどすが、戦時中の事情などもあって、延伸は叶わんまま河守止まりで終わってしもたんどす。

 当時の乗客は、のんびり揺れる小さな客車の窓から、由良川沿いの山里の景色を眺めとったんやろか。蒸気の匂いと、ガタンゴトンいう音が、今も昔ながらの写真に残っとります。

⛓️由良川の舟運から鉄路へ、河守(こうもり)の長い歴史どす

 終点やった河守は、かつて由良川の河港として栄えた集落どす。福知山と宮津を結ぶ交通の要地として、水運の時代から鉄道の時代へと役割を引き継いできたんどす。2006年に福知山市へ編入され、今は福知山市大江町の中心地になってます。

 川舟が行き交うとった河港の町に、やがて汽笛の音が響くようになる。そんな時代の移り変わりを、河守の町並みは静かに見つめてきたんどすやろな。

🚉わずか半世紀で姿を消した、小さな鉄路の最期どす

 そないな幻の延伸計画を抱えたまま、北丹鉄道は1971年(昭和46年)3月に営業を休止し、1974年(昭和49年)4月に正式に廃止されました。わずか半世紀足らずで、その役目を終えたんどす。

 最後の列車を見送った河守の駅には、今はもうホームの面影も探すんが難しいかもしれまへん。それでも、線路が刻んだ時間は、町の記憶の中にちゃんと残っとるんどすやろ。

🛤️途絶えた夢は、64年越しに宮福線として実を結んだんどす

 北丹鉄道が描いた福知山と宮津を結ぶ夢は、1982年に設立された宮福鉄道に引き継がれ、1988年に宮福線として開業しました。福知山駅から宮津駅まで30.4キロ、14の駅を結ぶ路線どす。

 1989年には北近畿タンゴ鉄道に社名を変え、1996年には電化されてJR福知山線との直通運転も始まりました。2015年からは京都丹後鉄道として、ウィラートレインズが列車の運行を担っとります。

 今、福知山駅のホームに立つと、かつて河守止まりやった小さな私鉄の続きを、宮福線の電車が走り抜けていきます。幻やった鉄路が、形を変えてちゃんと丹後まで届いたんやなぁと思うと、ちょっと胸が熱うなりますえ。

📍行っ得メモ

・北丹鉄道は1923年(大正12年)開業、1974年(昭和49年)廃止の私鉄どした
・跡地の夢を受け継いで1988年に開業したんが宮福線(現在の京都丹後鉄道宮福線)どす
・宮福線は福知山駅〜宮津駅間30.4キロ、14駅を結んでますんえ
・終点やった河守(こうもり)は現在の福知山市大江町、大江山方面への入口どす
・福知山駅から京都丹後鉄道に乗って、かつての幻の鉄路をたどってみておくれやす

 地図から消えてしもた小さな私鉄も、その夢は形を変えてちゃんと今につながっとる。そう思うと、福知山の鉄道史も、なかなか味わい深いもんどすなぁ。

 そんな鉄路の物語を肴に、今宵は純米大吟醸YUTAKAをぬる燗で一献。すっと伸びのある旨みが、ガラスの盃の中でふわりと香り立って、長い時を超えて繋がった鉄路みたいに、すいっと喉を通っていきますえ。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 北丹鉄道はいつ開業したんどす?
A. 北丹鉄道は大正12年(1923年)9月に開業した私鉄どす。軌間1067ミリの小さな線路で、福知山駅と河守(こうもり)駅の間、約12.4キロを結んでました。昭和46年(1971年)に営業を休止し、昭和49年(1974年)に正式に廃止されましたんえ。

Q. 河守(こうもり)はどこにあるんどす?
A. 河守は、かつて由良川の河港として栄えた集落で、現在の京都府福知山市大江町の中心地にあたります。福知山と宮津を結ぶ交通の要地として、水運から鉄道へと役割を引き継いできた場所どす。2006年に福知山市へ編入されましたんえ。

Q. 北丹鉄道の跡地は今どうなってるんどす?
A. 北丹鉄道が目指した福知山と宮津を結ぶ路線は、昭和57年(1982年)設立の宮福鉄道に引き継がれ、昭和63年(1988年)に宮福線として開業しました。現在は京都丹後鉄道の宮福線として、福知山駅から宮津駅まで列車が走っとります。

Q. 日本酒YUTAKAはどんなお酒どす?
A. 日本酒YUTAKAは、海の京都エリアの物語とともにお届けしとる純米大吟醸どす。すっきりとした旨みと伸びやかな香りが特長で、ぬる燗からひや、グラスでの晩酌まで、いろんな温度と器で楽しんでいただけますんえ。

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