海の京都物語 第444話 由良川に架かる白いアーチ、音無瀬橋とススキ揺れる堤をゆったりと渡る晩秋の福知山さんぽ道どす|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都物語も第444話を数え、丹後・丹波の海と山をめぐる旅を続けてきましたなぁ。これまでは城下町や鬼伝説、棚田や温泉など、いろんな福知山を歩いてきましたが、今日はちょっと趣向を変えて、由良川のほとりに佇む一本の橋を訪ねてみますえ。

 福知山の市街地と猪崎地区を結ぶ音無瀬橋は、白いアーチが青空に映える、まちのシンボルのような存在どす。橋の下を流れる由良川は、晩秋になると堤一面にススキが揺れ、川風に秋の匂いが混じりますんどす。

🌉白いアーチが語る、福知山のシンボル橋

 音無瀬橋は、京都府福知山市の市街地と由良川対岸の猪崎地区とを結ぶ橋で、白いアーチが印象的どす。福知山駅から福知山城を抜けて由良川の堤防まで歩くと、だいたい20分ほどで橋のたもとに辿り着きますんどす。

 橋から少し下流には新音無瀬橋も架かっており、二つの橋をぐるりと巡る約4.5キロの周回コースは、地元の方の散歩やジョギングコースとしても親しまれていますんどす。福知山駅にも近いこともあって、朝な夕なに歩く人の姿をよう見かけますえ。

 夕方になると橋の白い欄干がオレンジ色に染まり、由良川の川面にゆらゆらと光が揺れますんどす。河川敷に立つと、夏には花火もよう見える言われる橋で、季節ごとに違う顔を見せてくれますえ。

🎍橋のたもとに残る、治水の記憶

 安土桃山時代、丹波を平定した明智光秀は福知山の城下町を開くにあたり、由良川に堤防を築いて川筋を付け替えたと伝わっていますんどす。その堤防の前に茂る樹林群は「明智藪」と呼ばれ、今も由良川のほとりに残っていますえ。

 由良川はたびたび氾濫を繰り返してきた川やそうで、光秀が手がけた治水の工夫は、今に続く福知山のまちの土台になったとも言われていますんどす。

 藪の中からは小鳥のさえずりが聞こえ、風に葉がさらさらと揺れる音がしますんどす。四百年余り前の普請の跡が、今も静かに川を見守っているように感じられますえ。

🌾晩秋のススキと、春待つ桜づつみ

 音無瀬橋のたもと近くには「桜づつみ由良川公園」があり、春には土手いっぱいに桜が咲き誇るそうどす。3月末にはまだ三分咲きでも、4月に入ると満開になり、家族連れが土手を歩く姿が見られるそうえ。

 今の時季、その同じ土手を覆うんは銀色のススキどす。川風に吹かれて一斉に穂を揺らす様子は、まるで由良川が銀色の衣をまとっているかのようどす。橋の白いアーチとススキの銀、そこに夕陽の橙が重なる瞬間は、ちょっとした絶景どすえ。

🐟川がつないだ道、今も息づくアユ漁

 由良川は全長146キロメートルにおよぶ大河で、流域には高津江・常津・天津など「津」の字がつく地名が残っていますんどす。これは古くから川が交通路として使われてきた証やそうえ。

 江戸時代には河口から福知山・綾部まで水運が盛んで、明治後期に鉄道や道路が整うまで、由良川は人や物を運ぶ大切な道やったそうどす。今では水運の役目は終えましたが、由良川はアユ漁で知られる川として、今も地元の人に親しまれていますんどす。

 橋の上から川面を眺めていると、時おり水面がきらりと光りますんどす。もしかしたら鮎が跳ねたんかもしれん、そない思うだけで、川の時間がぐっと近こう感じられますえ。

📍行っ得メモ

・音無瀬橋:福知山市猪崎、由良川にかかる白いアーチ橋
・アクセス:JR福知山駅から福知山城を経て由良川堤防まで徒歩約20分
・周辺:新音無瀬橋まで徒歩圏、二橋を結ぶ周回コースは約4.5キロ
・見ごろ:ススキは晩秋、桜づつみ由良川公園の桜は例年4月上旬ごろ満開

 白いアーチの下をゆったり流れる由良川を眺めながら、四百年前の治水の知恵と、今を生きるまちの暮らしが重なって見えた気がしましたんどす。橋を渡るたび、福知山の時間の長さをしみじみ感じますえ。

 そないな川辺の夕暮れには、純米大吟醸YUTAKAをぬる燗にして、ガラスの酒器でいただくのがようございますえ。ふわりと立つ上品な吟醸香と、すっと喉を通る軽やかな米の甘みが、ススキの揺れる川風と重なって、晩秋の静けさをより一層引き立ててくれますんどす。

 ほな、また次回のお楽しみに。 これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 音無瀬橋はどこにありますんどすか?
A. 音無瀬橋は京都府福知山市猪崎にある、由良川にかかる白いアーチが印象的な橋どす。JR福知山駅から福知山城を経て由良川の堤防まで歩くと、だいたい20分ほどで橋のたもとに着きますんどす。まちの暮らしに溶け込んできた、福知山のシンボルのような橋どすえ。

Q. 明智藪とはどんな場所どすか?
A. 明智藪は、音無瀬橋のたもと近くに残る樹林群で、安土桃山時代に明智光秀が由良川に堤防を築いて川筋を付け替えた際、その堤防前に茂った藪やと伝わっていますんどす。たびたび氾濫してきた由良川の治水の工夫が、今もこの藪に息づいていますえ。

Q. ススキが見頃になるんはいつどすか?
A. 音無瀬橋のたもと、由良川の堤を彩るススキは、晩秋の時季が見頃どす。川風に吹かれて銀色の穂が一斉に揺れる様子は、橋の白いアーチと重なって絶景どすえ。同じ場所にある桜づつみ由良川公園は、4月上旬になると桜が満開になるそうなので、季節を変えて何度も訪れたい場所どす。

Q. 周回コースの距離はどれくらいどすか?
A. 音無瀬橋から下流の新音無瀬橋まで歩き、二つの橋を結んでぐるりと一周するコースは、だいたい4.5キロほどどす。由良川の堤を歩きながら、橋の白いアーチやススキの原、明智藪の緑など、季節ごとの景色を楽しめる散歩道どすえ。

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